一般人が本を出版したら何か変化が起こるのか
自分の本を出したい人はいますか?
情報を発信したい。小説家に憧れているなど、本を出したい人は意外に多いと思います。
本の出版方法は大きくわけて2つあります。
①「自費出版」自分で本の製作費を払って出版する方法。
②「商業出版」出版社が本の製作費を出してくれて、著者に印税が支払われるタイプ。
ITの知識があれば電子書籍は簡単に出せますが、無名の人が自分で電子書籍を出しても多くの作品に埋もれて、まず読まれません。
自費出版は紙の本で出す場合はページ数やデザイン。部数にもよりますが、
数十万~数百万くらいお金がかかります。
僕は彩図社という出版社の選考に通り、2017年に
『ぼくは社会不安障害』という本を商業出版しました。
書籍の公式ホームページ
商業出版なので出版社が新聞広告も出してくれました。
僕は選考に通ったとはいえ無名の一般人です。
本を出す前は、少し期待を持っていました。
売れたら、メディアから取材とか受けるのかな?
講演依頼などの話がくるのかな?
ヒットして印税がたくさん入るのかな?
実際に出版して約2年が経ちましたが、そんなことは起きませんでした。
読書離れが進んでいて出版不況。無名の一般人の本はそんな簡単に売れません。
書店の中には、こんな風に目立つように置いてくれた店もありました。
アマゾンでもカテゴリー売れ筋ランキング最高4位。
ネットメディアにも取り上げられました。
ダ・ヴィンチニュースに取り上げられて、ヤフーニュース、LINEニュースなどで配信されました。
出身大学の専修大学に報告したら、
大学の公式ホームページにも掲載してくれました。
一見ここまでみるとすごいかな?
と思ったりもするかもしれないですが、
ベストセラーになるわけでもないので、特に何も起きませんでした。
場合によっては、無名の人でも運よくヒットすることもあるかもしれません。
ただ、音楽などと似ていて、いい曲だから売れるというわけでもなく、
出版社の規模、宣伝力などが重要なります。
有名人の本などは、大手出版社が発売と同時にテレビやネットメディアに取り上げられるように色々と動いてくれます。
無名の一般人にはそんなこともないので、自分のツイッターなどのSNSで宣伝するくらい。
そして発売から約2年経ちましたが今のところ特別なことは起きませんでした。
ただ、時々、本の感想をツイッターのダイレクトメッセージで送ってくれる読者の方がいるのがうれしいです。
こういう感想をダイレクトにもらうと書いてよかったなと思います。
今でもじわじわとは売れているみたいです。新品でなく中古が多いのですが。。
ちなみに中古で売れても印税は一円もはいりません。
全国の図書館などにも入っているところもあるので、借りて読んでくれる人もいるみたいです。
ネットニュースにもなったし、病気の啓発や精神科医療の問題など、そういった部分が社会に発信されたり、読者の人で勇気をもらえた人もいたようなので、
良かったと思います。
本を出して思ったことは、期限のない宝くじを買ったようなものだなという感じです。
もしかしたら、この先誰かの目に留まって映画化されるなんてことがあるかもしれない。
有名人が紹介してくれてヒットするなど。
これは宝くじみたいなものです。
ハリーポッターの作者のJKローリングさんは、長年の下積みがあり、最初はどこの出版社にも相手にされなかったようですが、出版社がみつかり、じわじわと売れ、映画化までされて、本は大ヒットです。
そんな奇跡みたいなことは起こらないだろうなと思っています。ほんと宝くじのようなもの。
もし著書を読んでみて、いいと思った方はSNSやブログなどで本を紹介して頂けると幸いです。
今は、違ったアプローチで2作目を出そうと執筆しています。
衰退していく出版業界。
でも、僕は新作でもう一度チャレンジしてみたいと思っています。